アラフォー男子の探検日誌

冒険、なぞ解き、探究に憧れながら、キャンプにさえ行かないインドア派。ぐうたらアラフォー男子のほとんど空想的探検日誌

土岐石 その参

土岐石について調べてみると、なかなかこれといった情報源を見つけることができず苦労するのですが、岐阜県土岐川、愛知県は庄内川から産する石ということで、岐阜、愛知の地元を中心に根強いファンがいて、愛石団体が主な活動を行っているようです。

それでも今は往年の勢いはない模様で、というのも、アラフォーの私は存じ上げなかったのですが、昭和40年頃というから西暦で1965年頃、日本では空前の石ブームが起きていたそうです。
お正月には百貨店で名石展が行われ、その開場を待ちわびた人々で百貨店の階段が一杯になったほどだそうで、その頃、日本全国至るところに愛石会が誕生したとのこと。
今そんな話を聞けば、「そんな時代もあったのか」と驚きますが、それ故、今は昔と比べれば下火も下火、もしかすると存続も危ぶまれるご時世なのかもしれません。

石ブーム全盛期の頃は、高度経済成長の最盛期でもあり、電化製品の三種の神器を代表するかのように、社会全体が物質主義に偏重していた時代でした。
そんな折、石ブームがあったということは、何やら感ずるところがあります。
と、いうのも石を愉しむということは、物質的なものだけではなしに、侘び・寂びといった精神面に重きを置くところがあると私は思うからです。
それでも石ブームに便乗して、石をが儲けの道具として扱われるようになってしまえば、やはり物質的なものになってしまうのでしょうが…。

さて、話を土岐石の情報源に戻して、ネットでよい情報がなければ、
やはり昔からもの調べといえば図書館であります。
図書館には昭和の時代の情報がよく眠っております。

やはり土岐石もその部類だったようで、昭和の石ブームの頃の面影が見え隠れする蔵書にめぐり合うことができます。

そこで調べた結果を記しますと、まず「土岐石」として(地元の愛石団体の)探石の対象となるのは次の五種類とのこと(広義の土岐石):

(1):碧玉(へきぎょく)、太古の昔の木が化石化しジャスパーとなったもの。ウッドジャスパー。
土岐砂礫層から産し、土岐川庄内川によって下流に運ばれると考えられている。
色は様々なものがあるが、特に緑の碧玉が好まれる。が、さらに、緑を主に赤、黄と色が交わると、五色碧玉と呼ばれ最も貴重だとされる。
碧玉は、チャートとの見分けが時に困難なことも影響していると思うが、
昔樹木であった証拠とされる「腐れ」、「虫食い」、「コブ」、「皮目」、「年輪」といった特徴のあるものが喜ばれる傾向がある。また、「ホケ」といって、永い年月、土岐石が地表近くにあり、
表面の色が風化により淡く変質したものも喜ばれる。
(2):紋石(もんせき)
岐阜県根尾村から産する桜石(さくらいし)に非常によく似た紋石(もんせき)が、稀に土岐川庄内川から見つかります。
希少価値が高いことから、紋石も人気が高い。
(3):つぼ石
岐阜県土岐市神明峠付近のつぼ石は、天然記念物に指定されていますが、多治見、土岐市の広範囲で採れる。
つぼ石は小石が褐鉄鉱の殻によって固められて塊状になったもので、内部には粘土が含まれており、
小石を1つ外して穴を開け、粘土を取り除くと壺状になることからその名がついた。
(4):珪化木
木の頃の様相を残した木の化石で、碧玉にはなっていないもの。
表面は白色や茶色のものが多い。
(5):肉石、雷石などと呼ばれるチャート
赤茶色で白い線が入ることから生の肉に似ており「肉石」といわれるチャートがありますが、もともとチャートは赤だけではなく、緑、灰色、白、黒など様々なバリエーションがあります。
チャートは、放散虫・海綿動物などの動物の殻や骨片(微化石)が海底に堆積してできた岩石であり、主成分が二酸化ケイ素(SiO2、石英)であり硬度も高いことから、ジャスパーと非常によく似た性質をもっています。

以上が、広義の土岐石として収集の対象となる石となります。
また、狭義には(1)の碧玉だけを、土岐石といったりもします。

なお、碧玉は土岐からのみ産するのではなく、日本では、新潟県佐渡地方の「赤玉」、
島根県松江市玉造の「玉造石」、青森県津軽地方の「錦石」が碧玉です。
また、もちろん世界中から産する石であります。