アラフォー男子の探検日誌

冒険、なぞ解き、探究に憧れながら、キャンプにさえ行かないインドア派。ぐうたらアラフォー男子のほとんど空想的探検日誌

貝塚はゴミ捨て場ならぬ貝のお墓

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貝塚(かいづか)は、古代の人類のゴミ捨て場のうち主に貝殻が積み重なったものといわれています。貝塚からは、貝殻の他、獣や魚の骨、破損した土器や石器、骨角器などの道具類などが見つかっています。
地球が温暖化へと移り変わっていくにつれて、それまで寒冷地に生息していたナウマンゾウやオオツノシカなどの大型獣が滅んでいき、食料資源に大きな変化が訪れたといわれます。その結果、海産資源の活用が盛んになり、結果、ゴミ捨て場である貝塚が形成されるようになったといわれます。

日本列島は酸性土壌であり、骨などの有機物は容易に分解され土に返ることから後世に残り難くなっています。しかし、貝塚は大量の貝殻に由来する炭酸カルシウムが豊富なため土壌をアルカリ性に保ち、鳥獣や魚などの骨格(動物遺体)がよく保存されているので、当時の生産や海辺の生活を知る動物考古学の観点から貴重な遺跡となっています。

貝塚=ゴミ捨て場とはいわれますが、貝塚の中には貝殻がきれいに整列されているところもあり、単なるゴミ捨て場以上の意味を持っていたとも考えられています。
それは、「貝塚は貝のお墓」ということ。

縄文時代には、共生と循環の文化があったといわれています。
発掘される人のお墓は等しく配列され、そこから階級差のない平和な平等主義による共同体社会だったと考えられます。
そして、お墓と副葬品の存在は、ある死生観が存在していたことを示しています。

そこから浮かび上がってくるのは、貝がふたたび豊かな身をつけて、この世に戻ってくるようにとの願いを込め葬った場所が貝塚だということです。

おそらく、この世にあるすべてのものに生命が宿り、それがこの世とあの世を巡り巡って循環しているという世界観があったと考えられています。

 

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